胃がん検診で よく聞くヘリコバクターピロリという菌があります。
胃の表面をおおう粘膜の中に 住みつく菌の事です。
普通はこんな強い酸(胃酸)があるところには ほとんどの菌は住めない環境なんです。
ピロリ菌は 自分で酵素を出して自分の周りの酸を中和しながら 胃の中に住んでいるのです。
感染は 免疫機能が確立していない幼児期に 飲み物や食べ物から 感染する事が多いようです。
大人は 新しく感染する事はほとんどなく 今感染している人は幼児期から ピロリ菌が胃のなかにいた可能性が高いのです。
ピロリ菌は 胃の粘膜に慢性の炎症を起こして 胃粘膜を萎縮させてしまい、
胃潰瘍や胃がんの原因となります。
胃の萎縮は 年と共に進み がんも出来やすくなる為 なるべく若い時に除菌をすることが薦められています。最近は20歳の検診で行う市町村もあります。
胃の悪い方で ピロリ菌検査行っていない方は 検査をおすすめします。
ピロリ菌は細菌なので きめられた抗生剤と胃薬を1週間飲むことで 90%近くの人は除菌できます。🩹
ピロリ菌が除菌できても 胃の炎症が長く続いて胃の萎縮がみられている場合は
胃がんのリスクは減りますが ゼロにはなりません。
除菌した後も 定期的な検査はかならず受けてくださいね。